古代煉瓦

現在工事中のDolceamaroガーデン。

こだわりの一つが入口の煉瓦塀です。

以前、出張先のイタリアのベネツィア リド島で見た古びた煉瓦塀をどうしても自社で再現したかったのです。

古く見せた「古代煉瓦・風」ではだめで、実際にヨーロッパで使われていた古代煉瓦を探しました。

世の中にはいろいろな専門店があるもので勝村建築事務所が昔から知っている煉瓦専門店にそれはありました。

ヨーロッパ、アジアなど世界各地の古い建物や城壁が取り壊されたとき、そこに使われていた廃棄煉瓦を輸入して日本で販売しておられます。

店内には様々な国と形状と色の古代煉瓦がありました。

好みを伝えていくつか出していただいたのがこれらの古代煉瓦です。

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その中から建築設計事務所と僕が選んだのが200年近く前のイギリスの城壁で使われていた古代煉瓦でした。

イタリアガーデンにイギリスの城壁なんて建築資材に詳しい人が見るとおかしいと指摘されるかもわかりませんが、僕はこの色と形が気に入りました。

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200年前のイギリスのお城の古代煉瓦を輸入と聞いたら高額と思われるかもしれませんが実は思ったより安く販売されています。もしこれが、アジア製の綺麗なレンガや古代煉瓦風に似せた製品だと雰囲気が大きく変わってしまいました。

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品選びのあと、お店の専務さん(息子さん)と古代煉瓦ビジネスについてお話ししていたのですが、世界各地の土木業者や廃棄処理業者と契約して廃棄するようなレンガが出たら連絡をもらいコンテナで輸入するそうです。

聞けば、30数年前のお父様の代からの商いだとか。

30数年前といえば、日本はバブル期。綺麗なもの、光るもの、新しいもの、豪華なものがブームな時代ですから、古代煉瓦の需要などほとんどなかったでしょう。

日本中が浮かれていたあの時代に、古代煉瓦の美しさに気が付き、現地では捨てる廃棄物を引き取り、船で大量に運ぶという壮大なビジネスモデルを考え実行されたことにも驚きですが、どのように日本で売りさばかれたのか。

まだ日本にインターネットがない時代です。

商品の存在、店の存在は口コミとチラシ、雑誌広告などの紙媒体での宣伝しかできません。

需要も少なく、告知手段もあまりない不利な状況の中で「日本でもいずれ必要とされる」という強い信念で継続されたのでしょう。

創業当時の創業者(お父様)のご苦労を想像するとなんだか胸が熱くなりました。

というわけで、Dolceamaroでは、古代煉瓦とこのライオンでお迎えいたします。

このライオンについても面白い話がありますのでそれは近いうちに。

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ABOUTこの記事をかいた人

上田 隆

1959年奈良県天理市に家電販売店の2代目として生まれる。関西大学第一高等学校・関西大学卒。1987年株式会社大一電化社社長就任。その後は会社ヒストリー見てね。趣味は、オーケストラ演奏(トランペット)と読書。