絶品の北イタリアのコーヒーを求めて

出張でイタリアに行ったとき、朝はできるだけホテルの朝食をとらずに、街角それも路地裏の小さなバールを探して入ります。

ハイセンスな明るく広いカフェではなく、年季の入ったカウンターと小さなテーブルだけの昔ながらのバールが好きなのです。

エスプレッソ1杯が70セントから1ユーロ。パニーニなどを頼んでも3ユーロまで。

カウンターでは常連客たちがエスプレッソのデミカップに砂糖をたっぷり入れスプーンでかき混ぜながらおしゃべりしています。

朝なので出勤前のサラリーマン、作業着姿、商店主、町のご隠居、遊び人風などなど、皆顔見知りなのでしょう、大きな声、大きな手ぶりで和気藹々のいつもの風景です。

近所のうわさ話や子供や孫の自慢話、贔屓のサッカーチームの話などたわいもない話をしているようです。

そして各々が時間になるとエスプレッソを一気に飲みほしてチャオと立ち去っていくのです。

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バールはイタリア文化そのもの。

朝のエスプレッソはイタリア人の活力の源。

そんなエスプレッソ、実は北イタリアと南イタリアでは味が違います。

ナポリに代表される南イタリアのエスプレッソは、クレマが非常に濃厚でコクと苦みが際立っています。

ピッツァをお腹いっぱい食べた後に甘いジェラートといっしょにパンチの効いた苦みのエスプレッソをリストレット(少量)で飲むとこれがまたおいしい。

一方ミラノ北部、ヴェネツィアやトリエステ、南チロルなどの北イタリアでは香りが華やかで、苦みに酸味が加わった複雑な味わい。

こちらは、少し砂糖を入れるとコーヒーの香りとともにほのかなレモンテイストが口いっぱいに広がります。

この味の違いはコーヒー豆のブレンドの割合(それとローストの深さ)で決まります。

世界のコーヒー豆の99%はアラビカ種(70―80%)とロブスタ種(20-30%)で、アラビカ種は、香りと酸味が強く、ロブスタ種は苦みとクレマ(油成分)が多い品種です。

日本、北米、北欧などドリップやサイフォンで大きなカップにたっぷりのお湯で砂糖を入れずに飲む文化が発達した地域ではアラビカ種100%のコーヒーが好まれますが、ナポリ、シチリアなどエスプレッソをリストレット(少ない分量)に抽出して砂糖を入れて飲む地域はアラビカ種にロブスタ種をブレンドします。

そのブレンド比率は、焙煎会社により様々ですがアラビカ種:ロブスタ種の比率が70:30や50:50。

中には20:80というのもあるようです。

イタリアは日本よりもロブスタ種の品質が良いのでしょうか、ロブスタ種の割合を多くしても薫り高いしとてもコクがあっておいしいのです。

北イタリアでもロースト(焙煎の深さ)は南と同じイタリアンローストですが、アラビカ100%、アラビカ90%などアラビカの割合がとても高いです。

スイスやオーストリアとも隣接しているし、寒い地域なのでたっぷりのお湯で薄めて飲むことが多い為、香りが強く酸味のあるアラビカ種を多く使用しているのかもしれません。

理由の真偽はともかく、結果的に北イタリアと南イタリアではエスプレッソの味が違うわけでそのどちらもが素晴らしくおいしいのです。

南イタリアのコーヒーは、2010年からクイートという僕自身ナポリの数あるコーヒー豆の中でも断トツにおいしいと思えるコーヒーを輸入販売しています。

砂糖が沈まないほどの分厚いクレマとパンチの効いた苦味と濃厚な味は日本の多くのピッツェリアやカフェレストランから絶賛をいただいています。

クイートという南イタリアでも特別においしいコーヒー豆を日本に紹介できましたので、北イタリアの絶品コーヒーも是非発掘し紹介したいと、4年前から探して続けておりました。

ミラノ、ヴェネツィア、トリエステなど北イタリアでのコーヒー豆の展示会はもちろん北イタリアの都市の色々なバールでエスプレッソを飲みました。

特に美味しいと感じたものは日本に送り、スタッフで飲み比べもしました。

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その数、実に約50社120銘柄。その中で僕が一番おいしいと思ったのが南チロル地方で100年以上の老舗「ショレヨッグ社のS-caffe」です。

日本に輸入するのは「アラビカ100%オーガニックBIO」そのBIO250gと「アラビカ95%フェアトレードAURUM」そして「90%アラビカのPODタイプ」。

全てがエスプレッソイタリアーノ認定、欧州基準IFS食品認定、ドイツエコテスト誌「Verygood」受賞など味はもちろん品質、安全性、社会貢献すべてにこだわりぬいた最高ランクのコーヒーで、北イタリアだけでなくドイツやオーストリアの高級リゾート地でも富裕層を中心に人気のあるコーヒーです。

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S-caffeのBIO、AURUMのエスプレッソをデミタスカップの3分の2、約30cc抽出し2-3gの砂糖を入れてみてください。

カップを口に近づけると華やかな香りが鼻孔をくすぐります。

口に含むとほのかなレモンテイストとそのあとに濃厚なコクのあるやさしい苦味が感じられると思います。

最近日本では、フルーティーと称してあまりにも酸っぱすぎるエスプレッソが出てくる店がありますが僕はあまり好きではありません。

やはりコーヒーなのですからレモンテイストはでしゃばらず控えめであって、余韻にきちんとコーヒーのコクと苦みが欲しいのです。

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そうそう、S-caffeはアラビカ比率が高いのでドリップやサイフォンコーヒーにしても薫り高くおいしいし、イタリアンローストゆえにカプチーノもクイートとはまた違うおいしさだったことを書き忘れるところでした。

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男性的で野性味あふれる南イタリアのクイート

そして華やかで薫り高い北イタリアのS-caffe。

南北に長いイタリアだからこそ特徴のある、とびきりおいしい2種類のエスプレッソコーヒーをぜひ味わってみてください。

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ABOUTこの記事をかいた人

上田 隆

1959年奈良県天理市に家電販売店の2代目として生まれる。関西大学第一高等学校・関西大学卒。1987年株式会社大一電化社社長就任。その後は会社ヒストリー見てね。趣味は、オーケストラ演奏(トランペット)と読書。