南三陸さんさん商店街でエスプレッソ!

お盆休み直前に南三陸さんさん商店街山内鮮魚店様に行ってきました。

店内の日本酒立ち飲みカウンターにエスプレッソマシンを設置いただきましたので、スタッフの方への使い方レクチャーとカウンター内のオペレーションやメニュー構成全般のアドバイスにお伺いしたわけです。

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山内さんとは、約2年前に高知で行われたネットショップ勉強会に参加した時の講師のお一人として、僕は受講生として初めてお目にかかりました。

山内鮮魚店のプロフィールを拝見すると、山内さんは、大学を卒業後東京でプロの商業カメラマンとして活躍。

29歳の時、南三陸の実家の鮮魚店に帰郷、卸売主体の会社にネット販売を導入して実績を上げたその矢先に東日本大震災で店舗、工場、住居すべてを津波に流されました。

しかし、不屈の精神力と底抜けの明るさ、抜きんでたビジネスセンスで会社を見事に再建され現在に至っています。

高知でお見かけしたその数か月後に、南三陸でもビジネスセミナーがありその後も何度かお会いする機会に恵まれ、いつしか酒を酌み交わす仲になれた次第です。

さんさん商店街は、あの防災庁舎近くの仮設店舗が30軒あまりあつまっている商店街でユニークな宣伝と強い商品力が功を奏して1日500人から1000人の観光客やボランティアの方々がマイカーや観光バスで訪れる復興名所です。

山内鮮魚店のような魚貝を中心とした特産品販売店や飲食店が多くを占めているのですが、おいしいコーヒーを飲めるところがない。

なんとか山内鮮魚店内で本物のエスプレッソを出せないか?

そんなわけで、魚貝加工品と日本酒、地ビール販売がメインのお店の立ち飲みカウンターの端っこでエスプレッソ、カプチーノのテイクアウトというちょっと不思議なロケーションでの導入となりました。

観光バスで1日に500人〜1000人のお客様が訪れるその商業施設に競合店(カフェ)がないという恵まれた立地ではありますが、スタッフは魚とお酒の販売しかやったことがない愛想の良い「おかあちゃん」が3名。

なんとかしようという気持ちは十分感じられますが、エスプレッソやカプチーノはなじみがないので何をどうしていいのかわからない様子。

店内に飲食スペースはありませんので、全てをテイクアウト。

しかも短時間でたくさんのオーダーをさばく必要があります。にもかかわらず、仮設商店街なので電気容量が制限され1grタンク式マシン1台しか使えません。

ボタン押すだけ誰でもできる全自動マシンという選択もあったのかもしれませんが、やはり「おいしい!」と言っていただける本物のエスプレッソやラテをお客様に飲んでいただきたかった。

そこで、メニューを絞り、カウンター内の動きをできるだけ簡略化して、逆にお客様にセルフでやっていただく部分を増やすことで、オペレーションを回そうと考えました。

簡略化すると言っても、直輸入の新鮮なナポリクイート豆をその場でグラインドしてロータリーポンプマシンで抽出するわけですから、確実に全自動マシンのコーヒーよりも「美味しい」と言っていただけるはずです。

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絞り込んだメニューは、エスプレッソアメリカーノ(ホットコーヒー)、カプチーノ、アイスコーヒー、アイスラテ、エスプレッソ(ドッピオ)の5種類。

女性や若い方にも喜んでいただくためにグルメソース2種類、フレーバーシロップ3種類をカウンターに並べ、お客様が1プッシュお好きに入れていいようなシステムです。

カップのふたやストロー、マドラー、砂糖などもすべてカウンターにずらっと並べましたのでとても目を引きます。

コーヒーは全てドッピオ(ダブル)とし、味の濃さでも満足いただけます。

価格はスター〇ック〇の少し下目狙いですが、エスプレッソの量がドッピオなのでかなりお得です。

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設置した初日に使い方と手入れ方法と効率よいオペレーションをマスターしていただき、二日目も引き続きスタッフ内部での練習の予定でしたが、三日目には僕は現地にはいないため、二日目の練習をプレーオープンとしてコーヒーメニュー全品半額での提供を提案いたしました。

内輪の練習でゆっくりと時間を費やすより、いきなりお客様相手に緊張感もって実践するほうがより早く上達しますからね。

山内さんは、即同意いただくや否や、すばやくメニューやポスターを制作し店舗の内外に貼っていきます。

あっという間にコーナーの出来上がり。

「スタッフがまだ慣れないので半額」と言いながらの販売なので、お客様も寛容になりスタッフも気持ちに余裕が生まれたようで忙しいけれど笑いの絶えない一日となりました。

プレオープンで見えた問題点はすぐに改善し、翌日のグランドオープンに備えた次第です。

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半額セール日の売り上げ杯数は約200杯。

翌日は価格を倍に戻しましたが同じく200杯もの販売数だったそうで、その後も順調に推移しているようです。

今後の課題があるとすれば、寒くなってきてカプチーノのオーダーが増えたときのスチーミング。

さすがにこれは1日の練習ではマスターしていただくのは難しかったので、現在はアイスラテよりも価格を下げています。

冬までにトップバリスタのセミナーに参加いただくとか何か方法を考えて「おかあちゃん」たちになめらかでとろとろのフォームドミルクをマスターしていただこうと思います。

うまくいけば、今年の冬には、南三陸のおかあちゃんたちが心こめていれる「ハート形のラテアート」が話題になるかもしれません。

皆さんも是非、宮城に行くときには南三陸のさんさん商店街山内鮮魚店に足を運んでくださいね。

おかあちゃんたちの愛情の一杯が飲めますよ。

DSC_0113←さすがにこれは想像図

 

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ABOUTこの記事をかいた人

上田 隆

1959年奈良県天理市に家電販売店の2代目として生まれる。関西大学第一高等学校・関西大学卒。1987年株式会社大一電化社社長就任。その後は会社ヒストリー見てね。趣味は、オーケストラ演奏(トランペット)と読書。